2012年05月30日 アーカイブ
2012.0530
箕山スポーツ医学塾(File №15):足関節内果疲労骨折Stress fracture of the medial malleolus of the ankle
【箕山クリニック:Doctor】
最大底屈位APで確認できた症例
Stress faracture of the medial malleolus was identified by the AP view with the plantar flexion.
14歳 / 男 / サッカー
[主訴] 内側痛
[初診時所見] 圧痛が内果の疲労骨折発生部位にあった。
左のレントゲン写真が通常のAP (Anterior-Posterior)撮影、中央のレントゲン写真は、念のためOCD(離断性骨軟骨炎)がないか確認のため、Talar Dome(距骨ドーム)の写る位置を変えた底屈位でAP撮影をしたところ、偶然に疲労骨折線を確認する事ができました。
通常のAP撮影では写らない疲労骨折線が、底屈位だと微かに確認する事ができます。
わずかに脛骨の角度も変わったからでしょうか?身体所見で内果疲労骨折が怪しいとき、一応最大底屈位APも撮っておくとよいかもしれません。
【投稿コメント:trainer】
僕はこの部分の内果疲労骨折は始めて見たのですが、予後はどのようになりますか?年齢的に癒合期間も予後も良いのでしょうか?
【箕山クリニック:Doctor】
この症例はまだ骨端線がありますので、すぐに癒合し5週で復帰しました。ただし骨端線が閉鎖している症例では、3ヶ月はかかるでしょう。手術適応となる症例も少なくありません。スクリューを2本刺入しますが、手術すると8週ぐらいで復帰できるかもしれません。
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