2012年03月09日 アーカイブ

箕山スポーツ医学塾(File №4): Criteria


「Sports Injury Management (LIPPINCOTT WILLIAMS & WILKINS) 」より引用、改変したものです

【箕山クリニックDoctor】
左の表はバーナー症候群からの復帰を許可するCriteria(基準)で、右の表は脊椎損傷において医師に診せるべきかどうかの判断基準が記載されているCriteriaです。
アスレティックリハビリテーションにおいても、組織学と運動力学を考え、可動域などの関節機能、筋力などの筋機能の改善の程度を考慮し、どの段階で何を実施していくのかというCriteriaが必要です。
様々な情報をしっかり取り入れながらも、自分自身の知識と経験から独自の基準を持つことも大切です。
ちなみに、バーナー症候群のtraction(牽引)型では棘上筋と棘下筋の筋力低下が長期に残存していることがありますので、注意しましょう。

【投稿コメントM’s AT project Athletic Trainer】
私がJASA-AT(日本体育協会公認アスレティックトレーナー)の資格を取ったときにはテキストにcriteriaに相当する記載は無かったように思います。
スポーツ現場において普段関わる事の多い怪我には対応できますが、違った競技に関わるときには、日本でもこういった形のテキストがあると大変便利だと思います。その反面、自らとことん調べて世界を広げていくトレーナーが育ちにくくなるという弊害もあるかもしれないとも感じます。